国内初、5kW風力発電機をメディカルコート八戸西病院へ導入 -再生可能エネルギー等導入地方公共団体支援基金を活用したリチウムイオン蓄電システムによる非常用電源供給-

2014.04.25

お知らせ

ゼファー株式会社(本社:東京都港区、社長: 田中 朝茂、以下「ゼファー」)は、SGグループ公益財団法人シルバーリハビリテーション協会傘下のメディカルコート八戸西病院(青森県八戸市、以下「八戸西病院」)に、5kW風力発電機Zephyr9000(ゼファー9000)を導入致しました。この風力発電システムには、リチウムイオン電池(16kWh)を備えており、災害時等の非常用電源として活用されます。また、本案件は、環境省「再生可能エネルギー等導入地方公共団体支援基金事業」*1及び「青森県民間施設再生可能エネルギー等導入推進事業」*2の対象として、システム導入費用の約1/2相当額の補助を受けています。

 

八戸西病院では、これまでも医療機器用の自家発電設備を備えていましたが、災害発生時に院内対策本部が設置される管理棟(医局、事務室等)の照明、情報通信機器等の電源確保を行い、災害拠点病院としての機能を果たすため、風力発電システムの導入を決定しました。八戸市は、年間平均風速が5.0m/s*3と風況に恵まれた地域に位置します。このような環境を活かして安定的な電力を確保するため、風力発電機の導入が検討され、安全性、信頼性に秀でた当社の5kW風力発電機Zephyr9000が採用されました。本案件は、国内初のZephyr9000の導入であり、病院敷地内の駐車場に4基が設置されています。

 

Zephyr9000は、定格出力4.711kW、ブレード直径5.5mの風力発電機であり、平均風速5m/sでの年間発電量が9,167kWh*4と、同等クラスの製品では世界トップクラスの発電量を誇ります。また、安全性、信頼性が非常に高く、日本を含む4ヵ国で小形風車認証を取得しています。

また、今回導入したシステムは、同等クラスでは国内で初めてリチウムイオン電池蓄電システム(エナックス(株)製)を採用しています。リチウムイオン電池は、鉛電池と比べ期待寿命が長く、長期に渡りメンテナンスコストを低減することができます。しかし、風速により出力が変わる風力発電機は、一般的にリチウムイオン電池への直接の充電が難しく、これまで採用が進んでいませんでした。今回エナックス社独自の充放電制御機能により、安全性、信頼性の高い蓄電型風力発電システムが完成し、導入に至りました。

ゼファーは、国内外の無電化地域で培った専門知識や経験を活かし、計画~施工完了まで一貫してサポート致します。離島や沿岸地域の豊かな風力エネルギーを活用した風力発電システムの導入を推進してまいります。

*1: 公共もしくは地方公共団体と協定を結んだ民間の避難所や防災拠点において、再生可能エネルギーと蓄電池を導入する際に一定の費用を補助する基金事業
*2: 地域の防災拠点となる民間の医療施設等に対して、再生可能エネルギーシステムの導入費用の1/3もしくは1/2相当額を補助する事業
*3: 気象庁アメダスデータ八戸観測所2013年年間平均風速値
*4: パワーコンディショナのAC出力値

 

【本件に関するお問い合わせ】
ゼファー株式会社 広報担当 湯川
電話: 03-5425-2566
FAX: 03-5425-2567

 
https://www.zephyreco.co.jp/servlet/ContentsAttachedDLServlet?file=20140425%20News%20Release%20-%20Hachinohe.pdf