風力のチカラ。ゼファーの行く末は。
- フィールドエンジニアリング部 本部長 T.Oさん
過去と未来のゼファー
風力発電って馴染みある言葉だと思うんですけど、ゼファーさんがこれから何をしていきたいのか色々お話をお伺いできたらとおもいます。
はい。よろしくお願いします!
日本が掲げる2030年度エネルギーミックス(電源構成)の「野心的な見通し」があったり、再エネって言葉をよく耳にするなと。
その中の1つである風力って実際なにに活用されているんですか?
自家消費用途での小形風車の先行事例としては、2018年のJR男鹿駅のプロジェクトがあります。元々男鹿駅は電気が通ってない無電化路線だったので、100周年記念の時に再生可能エネルギーの設備を駅に入れようみたいなプロジェクトがあった際に私たちのZephyr9000が選ばれました。
それでも、もっと電力が必要なんです。
今、目指しているのは、JR男鹿駅の10倍くらいの規模の風力発電所(5kW×9基 → 50kW×10基)です。
大規模な風力発電所の建設になりますね。今日本にあるような大型風車と何が違うのですか
そうですね。今日本にある大型風車って海外輸入がほとんどなんですよ。海外メーカーがすべてを開示していないこともあって、日本側だけで対応するのが難しいみたいです。そのため、建てるときから運用保守まで、何かあるときには海外から技術者を呼ぶ必要があると伺っています。
なるほど、海外製品は日本で開発をしてないので、その規格がわからない状態でということになりますね。
はい。なので僕らは自社で一気通貫で開発から保守運用をひとまとめにしてやっていこうというと思っています。
今に辿り着くまでいくつか段階があるんだけど、風車ゼロ時代は海外の小さい風車を輸入してきて日本流にカスタマイズして売ってました。その後にやっぱり輸入風車じゃダメだよね。というところで、1キロワットの純国産風車(エアドルフィン)を開発した経緯があって、その後にもっと大きくしていかないといけないよね。固定価格買取制度も始まったよね。というところでZephyr9000が登場しました。
ただ正直、発電量もそんなに多くはないので、50kWの風車を開発しましょう。というのが今の取り組みです。
輸入→国産→輸入→国産みたいにその時に最適な風車を扱ってきた歴史があります。
試行錯誤をしながら風力に向き合ってきた末に
その時々に適した風力に向き合ってきたというお話でしたが、これからは国産でないととなった経緯はなんですか。やはり先程の海外製品のデメリットが大きいからですか。
はい。それが大きいですね。
私たちはメーカーと技術的なやりとりをできる人達がいたから良かったんだけど、例えばメーカー側にそういう人がいなくなっちゃったとか。あとはゼファー以外の企業は輸入して販売するだけなので、風車に対しての知識や専門的なところがなく海外のメーカーのサポート頼りに。
信頼性の高い製品を作るだけではなく、風車の建設から運用保守まで、風車メーカーが主体的かつ積極的に関わらないと風車はうまくいかないと、ゼファーは考えるようになりました。なので、僕らフィールドエンジニアリング部を新たに創設し、建設や運用保守に携わる人々とのコミュニケーションや協業を行っています。
そういった背景がありながら変わっていったんですね。
社長の久保の思いで言うと、今までのゼファーはどちらかというと製品だけを使って世の中に供給していくっていう、いわゆるメーカー的なところで来てたんだけど、安全に使っていただくとか、20年間運用していただくとか、そういったことに関わらなきゃいけないよっていうので、私たちの働き方というか、動き方や考え方も今変わってきています。まとめると、物売りからゼファーが脱却しますってことだね。製造だけでなく、現場も。
これからの変化へ
物売りからの脱却。ありがとうございます。
これからゼファーも変化していくと思いますが、これを見てくださっている方にメッセージはありますか。
僕らにとって失敗はチャレンジしない方がよっぽど失敗だって思ってます。失敗から学ぶこともいっぱいあるから、経験したいとか、やってみたいって気持ちが一番大事だよって。恐れてはいけないし、社内に経験や知識を持っている人たちがいるんだけど、それを単純にそのままっていうよりも、いくつになっても新しいことにチャレンジする心を持った人と働きたいなって思います。正解がない業界だからこそ、そこを楽しんでワクワクしてくれる人を待っています!